野球のインソールはジュニアに必要?BMZとシダスは考え方が逆になる
こんにちは!軟式野球LABです。息子が小4から小6まで所属していたチームでコーチをやっていたお父さんです。
スパイクを替えたばかりなのに、また「足が痛い」。調べて出てくるインソールは3,000円から6,000円。小学生の足にそこまでかける意味があるのか、考えてしまう価格です。
選ぶときの軸は、価格より「どこを支える設計か」です。支える場所の考え方が、メーカーによって正反対だからです。
確認したいのは土踏まずを支えるタイプかどうかと、スパイクの中に余裕が残るかの2点です。
この記事では、ジュニアサイズの選び方と交換の手順を、BMZ・シダスの公表値と整形外科医の解説から整理しました。足元以外も見直すならスライディングパンツは必要かの記事もどうぞ。
- BMZとシダスで支える場所が逆になる:土踏まずを支えないという選択がある
- 入れたらスパイクがきつくなった:厚みで起きる一番多い失敗
- あなたの子の足を2問で診断
分かれ目は、支える場所とスパイクの余裕
結論から。インソールは「アーチを支えるもの」だと思って選ぶと外す。支えない設計をあえて選んでいるメーカーがある。
BMZの公式ページには、こう書かれている。「土踏まずを支えずに『立方骨』を支えることで、足のアーチバランスが整えられ、動きを制限することなく、安定性と運動性を両立できます」。土踏まずを持ち上げないと明言しているわけだ。
一方でシダスのベースボール3Dは真逆を向いている。「軸足を安定させ、パワーを逃さず伝える」野球専用モデルだ。
説明にはこうある。ヒールカップがかかとの骨を支え、立体形状アーチサポートでフィット感を高める。土踏まずを面で受けにいく設計だ。
どちらが優れているという話ではない。足の動きを残したいのか、軸のブレを止めたいのかで選ぶものが変わる。
📱 「持ち上げると台無しになる」という話|サッカー用品の専門店が、BMZに追加のアーチパッドを入れないよう注意している投稿。設計の意図がよく分かる。
絶対におすすめしません。
— 俺の足 サッカー用品セレクトショップ (@orenoashi) May 1, 2024
BMZインソールのご愛用ありがとうございます。
BMZは外アーチの立方骨を持ち上げ親指を落とし安定感を作る特徴があります。
拇指球部分に対し1.5mmおよび2mmを更に持ち上げるとBMZの特徴を台無しにし回外され外捻挫のリスクが格段に増します。
BMZにはやめてください🙇♂️ https://t.co/KTN92SppzI
設計と価格の早見表
支える場所はメーカー公表の表現を引用(2026年7月30日時点)。価格・★はAmazonの同日表示。出典:BMZ公式、Baseball Park STAND IN(シダス商品ページ)。サイズごとにページが分かれる。
公式のサイズ展開は5段階で、22.0-23.0cmから始まる。高学年ならここに入る子が多い。
測るのは家でできる。壁にかかとを付けて立たせ、いちばん長い指の先までを測るだけだ。スパイクの表示ではなく足の長さで選ぶ。スパイクが合っているかは買い替え時期の記事で確認できる。
- 測る姿勢:壁にかかとを付けて立たせる。座らせない
- 測る場所:いちばん長い指の先まで。親指とは限らない
- 両足:左右で差が出るので長い方に合わせる
- 合わせる先:スパイクの表示ではなく足の実測に近い枠
ひとつ先に言っておきたい。BMZの公式サイズ展開は22.0-23.0cmが下限だ。21cm台の子は選べる既製品がほとんどない。
低学年は足も伸び続ける。半年で1cm伸びる時期に数千円を出しても、翌シーズンには使えない。合わないサイズを無理に切って入れるのは、いちばんやってはいけない。
原因は「入れれば良くなる」。厚みで足の居場所がなくなる
結論から。いちばん多い失敗は、入れた瞬間にスパイクがきつくなることだ。中敷きを重ねる発想で買うと必ずこうなる。
インソールは、元から入っている中敷きと入れ替えて使う。上に重ねるものではない。
勘違いすると足の甲が当たって結局元に戻すことになる。BMZの選び方ガイドも、靴の中が窮屈にならないよう選ぶ点を説明している。
純正が紙のように薄いスパイクだと、替えた分だけ嵩が増える。前足部が薄いタイプを選ばないと、つま先が上に押し上げられる。
- 入れ替える:純正を抜いてから入れる。重ねない
- 薄い側を選ぶ:前足部が薄いタイプなら甲が当たりにくい
- 純正が薄い靴:替えた分だけ嵩が増えるので余裕を先に確認
ただしスパイクの純正が粗悪品というわけではない。支える構造をあえて持たせていないだけだ。「潰れたから替える」と「支えたいから替える」は別の買い物になる。
甲が当たっているかは、脱いだ後の跡で分かる
「きつい?」と聞いても子どもは「大丈夫」と答える。だから当たりはこちらが見るしかない。脱いだ直後に紐やベルトの跡が赤く残っていたら、上から押さえつけられている。
靴下も手がかりになる。つま先が毛玉になる、親指の位置に穴が空く。爪が黒くなっていたら、その時点で入れるのをやめてほしい。当たりは入れた初日から3日で出る。
- 甲の跡:脱いだ直後に紐やベルトの跡が赤く残る
- 靴下:つま先が毛玉になる・親指の位置に穴が空く
- すぐやめる:爪が黒くなっている場合
先に見るのはインソールではなく、靴の削れ方
整形外科医の解説では、靴の内側のかかとが削れていたらアーチが落ちているサインだと説明されている。
子どものアーチは成長の過程で自然に作られ、運動量や姿勢の影響を受ける。つまり削れ方は、足の使い方の記録になっている。
内側だけが極端に削れているならインソールを検討する材料になる。均等なら、サイズが小さくなっただけの可能性が高い。買い替えで済む話に5,000円を足す必要はない。
痛みが引かない、腫れている、かかとの下を押すと痛がる。こういう時は道具の話ではなくなる。オスグッドの記事でも書いたが、装備で押さえ込もうとする前に整形外科で見てもらうのが早い。野球肘のサポーターの記事と同じ考え方だ。
- 重ねない:純正の中敷きを外して入れ替える。上に足さない
- 厚みを見る:前足部が薄いタイプでないと甲が当たる
- 順番:靴の削れ方を先に見る。内側だけなら検討する
- 均等な削れ:サイズが小さくなっただけの可能性が高い
- 痛みが続く時:道具ではなく整形外科の話になる
交換の手順。純正を抜いて重ねてから切る
結論から。買ってすぐ入れずに、純正と重ねて形を合わせるのが失敗しない順番だ。5手で終わる。
- 壁にかかとを付けて立たせ、いちばん長い指までを測る
- スパイクから純正の中敷きを抜く。かかと側からめくる
- 純正とインソールを重ね、はみ出す部分に印を付ける
- 印に沿ってつま先側だけを切る。かかと側は切らない
- 入れて履かせ、甲が当たらないか立たせて確認する
ステップ4がいちばん間違えやすい。かかと側を切るとカップの形が崩れて機能しなくなる。詰めるのは必ずつま先側だ。ヒールカップで支える設計では、ここを削ると買った意味がなくなる。
ステップ5は座らせずに立たせて確認する。座った状態では当たりが分からない。両足で立ってその場で3回ジャンプさせるくらいまで見ておきたい。
純正の中敷きは、そのスパイクの内側を写した型紙だと考えたほうがいい。一度に切り落とさず、2mmずつ切って入れて確かめる。切りすぎたインソールは戻せない。
いきなり1日中は履かせない
初日の使い方も大事だ。足の使い方が変わるので、慣れるまでは短時間から始める形が無難だ。使い始めに下半身が張るという報告もある。
見てきた限りでは、練習の前半だけ入れて後半は純正に戻す形から始めた子が続いていた。試合当日にいきなり入れるのがいちばん危ない。
手入れと寿命。洗えるが、乾かし方で寿命が変わる
結論から。インソールはスパイクに入れたままにしないほうが長持ちする。汗が抜けないまま潰れていく。
帰ったらスパイクから抜いて別に乾かす。入れたままだとかかと側に汗が溜まって硬くなる。直射日光とドライヤーは避ける。樹脂やEVAが変形する。
臭いが気になるなら、抜いた状態で消臭剤を使うほうが効く。裏に湿気が残っていれば戻ってしまう。臭い対策の記事も参考になる。
買い替えの合図は「かかとの跡」
寿命は使用時間で決まるので何ヶ月とは言い切れない。見るのは形だ。かかとの跡が残って戻らなくなったら、支える力が落ちている。
もうひとつは足のサイズだ。小学生は半年で1cm伸びることもある。
まだ潰れていなくても、スパイクを買い替えるならサイズを見直す。前のサイズを使い続けると、つま先で折れ曲がった状態で入る。
- 毎回抜く:スパイクに入れたままにしない
- 陰干し:直射日光とドライヤーは形が崩れる
- 消臭:抜いた状態でやらないと湿気が残る
- 寿命の合図:かかとの跡が戻らなくなったら交換
- サイズ:スパイクを買い替える時に一緒に見直す
あなたの子の足、いまインソールが要る?2問で診断
結論から。削れ方とスパイクの余裕で、買うものが変わる。2問だけ答えてほしい。
Q1. いま履いているスパイクの底、どこが減っていますか?
👇 選ぶと次の質問に進むよ
インソールでそろえるなら、この4点
結論から。役割が違う4点で、支える場所と厚みの両方に対応できる。全部は要らない。
「土踏まずを支えない」「かかとと立体アーチで支える」「普段履きにも回せる」「純正を置き換えるだけ」。役割で分かれる4点だ。どのモデルもサイズごとに商品ページが分かれるので、足を実測してからサイズを選んでほしい。
価格・★はAmazonの2026年7月30日時点の表示。サイズ違いで別ページ・別価格になる場合がある。
① 土踏まずを支えない:BMZ キュボイドバランス ブラックメッシュ(22.0-23.0cm)
スパイクの中で嵩張らせたくない子向け。
Amazonでは★4.2。公式が「土踏まずを支えずに立方骨を支える」と明記している、思想がはっきりしたモデル。前足部が薄いので、純正から入れ替えても甲が当たりにくい。
やりがちな失敗は、1つ大きく買ってつま先を大きく切ること。切りすぎると土台の形が崩れる。
Amazonは2,200円前後でBMZ公式の¥2,530より安い。サイズで在庫と価格が変わるので、22.0-23.0と23.5-24.5の両方を見て決めたい。
- 向く子:スパイクに余裕がない・厚みで失敗した経験がある
- 厳しい子:足のサイズが21cm台。枠から外れる
- 選ぶサイズ:22.0-23.0と23.5-24.5の2枠から実測で選ぶ
② かかとと立体アーチで止める:シダス ベースボール3D
軸足がぶれる、内側だけが減る子向け。
Amazonでは★4.3で4点中もっとも高い。「軸足を安定させ、パワーを逃さず伝える」野球専用モデル。ヒールカップがかかとの骨を支え、立体アーチで衝撃を面で分散させる。
トップカバーにはグリップ性能を高めたグリッピー・メッシュを使っていて、スパイクの中で足が滑るのを抑える狙いがある。
📱 医療機関でも使われている|整形外科クリニックがシダスのインソールを導入し、足に合わせて製作していると投稿している。
ライオンズ整形外科クリニックは、SIDASのインソールを取り入れています。
— ライオンズ整形外科クリニック (@lions_clinic) October 25, 2025
それぞれの足に合わせて、オリジナルのインソールを製作いたします。#ライオンズ整形外科クリニック
#所沢市 pic.twitter.com/1jjOGzV5iU
やりがちな失敗は、長さを詰めるときにかかと側を切ってしまうこと。ヒールカップが機能の中心なので、ここを削ると5,000円台を出した意味が消える。詰めるのはつま先だけにしてほしい。
③ 普段履きにも回せる:BMZ キュボイドバランス アスリート3.5
スパイク専用にしたくない場合の1枚。
Amazonでは★4.0。公式の説明は「あらゆる靴に対応するスタンダードタイプ」で、スニーカーから競技用まで使える枠に置かれている。まず試す段階に向く。
やりがちな失敗は、スパイクと普段履きで毎回入れ替えること。汗が抜けないまま移すことになる。
靴が2足あるならインソールも2枚にしたほうが長持ちする。トレーニングシューズの記事で書いた考え方と同じだ。
④ 純正を置き換えるだけ:アシックス 取り替え用スピーバ成型
中敷きが潰れただけなら、これで足りる。
Amazonでは★4.2で、4点のなかで最も安い1,430円前後。アーチを支える機能を狙う商品ではなく、へたった純正の置き換えという位置づけだ。足に問題が出ていない子には、これで十分な場面が多い。
注意点は表記が旧モデルになっていること。現行のスパイクと合うかは商品ページの適合表記を確認してほしい。本体を替えるならスパイク選びの記事も参考になる。
- 向く場面:内側だけ減る子は②、きついスパイクなら①
- 厳しい場面:21cm台の低学年は既製品のサイズ枠から外れる
- 代わりの手:問題が出ていないなら買わずに純正のままでいい
- 価格の幅:1,430円から5,643円まで約4倍ひらく
- 共通の前提:足を実測してサイズ枠を選んでから買う
🛒 インソールを試すときにそろえる5点
役割が違う5点。全部は要らないので、いまの足の状態に合う役だけ足せばいい。
- BMZ ブラックメッシュ 22.0-23.0cm|土踏まずを支えない・前足部が薄い
- BMZ ブラックメッシュ 23.5-24.5cm|上のサイズ。足の実測で選び分ける
- シダス ベースボール3D|かかとと立体アーチで軸を止める
- BMZ アスリート3.5|普段履きにも回せる標準タイプ
- アシックス 取り替え用インソール|潰れた純正を置き換えるだけ
同じ商品は楽天市場やYahoo!ショッピングでも扱いがある。ポイントを貯めたいならそちらで探しても構わない。
よくある質問
問題が出ていないなら要りません。走るのが速くなる道具ではなく、崩れを補う道具です。
検討する材料になるのは、靴の内側だけが極端に減っている場合です。均等に減っているだけなら、サイズが小さくなっただけの可能性が高いです。
支えたい場所で分かれます。BMZは土踏まずを支えず立方骨を支える設計、シダスはかかとの骨と立体アーチで軸を止める設計です。
スパイクにもう余裕がないならBMZの前足部が薄いタイプ、余裕があって軸のブレを止めたいならシダスが噛み合います。
つま先側だけなら詰めて構いません。ただしかかと側は切らないでください。
かかとを支えるカップが機能の中心なので、ここを削ると買った意味がなくなります。純正の中敷きと重ねて印を付けてから切るのが安全です。
まとめ
まずスパイクの底のどこが減っているかを見る。そこから先の手が決まる。
- 分かれ目:土踏まずを支える設計か、支えない設計か
- 原因:重ねて使うと厚みで甲が当たる。入れ替えて使う
- 手順:純正と重ねて印を付け、つま先側だけを切る
- 価格:1,430円から5,643円。問題が無ければ0円でいい
- 再発防止:スパイクを買い替える時にサイズを見直す。買い替え時期の記事も確認
※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。
※痛みや腫れが続く場合は整形外科で相談してください。インソールは治療器具ではありません。適合サイズと形状はメーカーの表記を必ず確認してください。
- 出典1:BMZ公式「キュボイドバランスブラックメッシュ」。「土踏まずを支えずに『立方骨』を支えることで、足のアーチバランスが整えられ、動きを制限することなく、安定性と運動性を両立できます」と明記。公式価格は¥2,530、サイズ展開は22.0-23.0/23.5-24.5/25.0-26.0/26.5-27.5/28.0-29.0の5段階で、前足部が薄い設計と説明されている。
- 出典2:Baseball Park STAND IN「シダス ベースボール3D 3229411」。「軸足を安定させ、パワーを逃さず伝える、野球専用モデル」で、ヒールカップがかかとの骨を支えて体のブレを防止し、立体形状アーチサポートでフィット感を上げて衝撃を面で分散させると説明。トップカバーはグリッピー・メッシュ、クッションはソフトEVA。
- 出典3:古内スポーツ「野球用インソールは意味ある?中敷きとの違いと選び方」。走行時は体重の約3倍、ジャンプ時は約6倍の負荷が足にかかるため、足のアーチを支えるインソールには意味があるとしている。単なる中敷きとの違いを機能面で整理している。
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(最終更新:2026年7月30日)
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