こんにちは!軟式野球LABです。息子が小4から小6まで所属していたチームでコーチをやっていたお父さんです。

大事な試合の最終回。
セカンドゴロをトンネルした息子に、思わず「何やってんだ!」と声が出てしまった。
帰り道、車のなかは静かなままで、信号待ちのたびに「言いすぎたな」と胸の奥が重くなる——。

正直、あの夜の沈黙はいまだに忘れられません。怒鳴ったあとに残るのは、子どもの萎えた表情と、自分の中のモヤモヤだけ。私もコーチをやっていた3年間で、何度かこの場面を作ってしまいました。

親の疑問

親の疑問
試合中、ついエラーで怒鳴ってしまって…帰り道いつも気まずいんです。
軟式野球LAB

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分かります、うちもそうでした。怒鳴ってしまうのには理由があって、知れば少しずつ減らせます。

この記事は、怒鳴ってしまった夜の自分を責めている親に向けて、私が3年で気づいた「やめた言葉」と「変えた習慣」を、コーチ経験のある父親目線で書きました。

あの夜、車内の沈黙が忘れられない

怒鳴ったあとに残るのは、後悔と気まずさだけ

怒鳴った瞬間はスッキリした気がしても、布団に入る頃には自己嫌悪に変わっています。

息子が小5の夏、ランニングホームランを許す痛恨のエラーがありました。ベンチ裏で「ちゃんと見ろよ!」と声が出てしまって、帰りの車内、息子はずっと窓の外を見ていました。
言ってはいけない言葉だったと、信号待ちのたびに頭の中で繰り返していました。

SNSを見ると、同じ夜を過ごしている親が本当にたくさんいます。これは「自分だけの失敗」ではないんですよね。

「子どものため」と「自分の感情」は、けっこう混ざる

怒鳴ったあと、私たちは「子どものため」と自分に言い聞かせがちです。
でも冷静になると、そこには「期待を裏切られた苛立ち」とか「他の親の目が気になる気まずさ」が、けっこうな割合で混ざっていることに気づきます。

夜、布団のなかで自分に聞きたい3つ

  • あの瞬間、息子が一番感じていたのは何だったか
  • 伝えたかったのは「技術」か、それとも「自分のイラ立ち」か
  • 同じ場面が来たら、何と言ってあげたいか

※どうしても感情が抑えられない状態が続くなら、スクールカウンセラーや専門家への相談も選択肢に入れていいと思います。

怒鳴ったあと、息子のプレーから消えたもの

体が固まって、足が出なくなる

怒鳴られた経験は、次の打席や守備で「またミスしたら…」という形でフラッシュバックします。

うちのチームに、前のチームでお父さんに厳しく言われ続けて移籍してきた子がいました。
最初の数試合、ゴロが転がってくるたびに体が固まって、足が一歩出ない。「捕りに行く」ことより「ミスしないこと」が優先になっていたんです。
これは技術以前の話で、見ていて本当につらかった。

「またミスしたら」が、頭から離れなくなる

一度の怒鳴り声は、子どもの中で何度も再生されます。
打席に入る前、守備位置についた瞬間に「またやらかしたら親に怒られる」が頭をよぎる。本来そこに集中力を向けたいプレーから、注意が逸れてしまうんです。

ファーストピッチの記事でも「怒る」と「叱る」は別物と書かれていて、感情をぶつけるだけでは選手には届かない、と指摘されています。

そして、親子の会話がだんだん減っていく

これが一番痛かったかもしれません。
小学校の高学年に入ると、子どもは「親に話したくないこと」を持ち始めます。
試合で叱る親に対して、子どもは「楽しかったこと」を話さなくなる。気づいた頃には「最近うちの子、何も話してくれないな」になっている、という話を、チーム関係者から何度も聞きました。

息子が「一番イヤだった」と教えてくれた言葉

  • 「なんでそんなミスするんだ」(人格を否定された気がする)
  • 「お前のせいで負けた」(チームメイトの前だと最悪)
  • 「練習しないからだろ」(努力を否定されると一番きつい)

自分でも分かってる、なぜ怒鳴ってしまうのか

「うまくなってほしい」が、いつの間にか「期待」になる

愛情は本物なんです。ただ、それが時間とともに「もっとできるはず」という期待に姿を変える瞬間があります。
レギュラー争い、選抜選考、中学への進路。見えない時計の針が、こちらの余裕を少しずつ削っていきます。

周りの目が、つい気になる

大事な場面でのエラーのあと、観客席や他の親の視線を感じてしまう瞬間があります。
「親なのに何も言わないのか」「躾が悪い」と思われたくない——この心理が、つい大きな声を出させる引き金になっていたなと、いま振り返ると思います。

知恵袋にも「ついつい我が子を怒ってしまう」という相談が複数ありました。6年生の父親が同じ悩みで質問していて、自分だけじゃないんだとちょっと安心したのを覚えています。

自分も、そうやって育てられた

40代以上の父親世代って、自分が子どもの頃に「怒鳴られて育った」経験を持っている人が多いと思います。
体罰や罵声が当たり前だった時代の指導が、無意識のうちに口から出てしまう。これは「自分が悪い」というより、「世代の記憶」が再生されているだけ。気づけば、ちゃんと変えられます。

次の試合からやめた、3つの言葉と習慣

試合中は「観るだけ」にする

試合中に親ができる一番有効なことは、たぶん「黙って観る」です。

ある時から「試合中は拍手のみ、指示・批判は一切しない」と自分にルールを課しました。
最初は口がムズムズします。でも慣れてくると、子どものプレーがちゃんと見えるようになる。指示するための観戦から、応援するための観戦に変わるんです。

帰り道は「どこが良かった?」だけ聞く

試合後の車内、最初に聞くのは「今日はどこが楽しかった?」の一言だけにしました。
反省点や改善点は、子どもが自分から話してきた時だけ受け止める。たったこれだけで、車内の空気がガラッと変わります。

帰り道のNG質問とOK質問

NG質問 OK質問
なんであのエラーした? 今日はどこが楽しかった?
次はちゃんとやれよ 自分で気になるプレーあった?
監督に何て言われた? 練習で試したいことある?

怒鳴る前に、深呼吸を3回

感情が湧いた瞬間に、声を出す前に深呼吸を3回。たったそれだけで、最初の一言が「お前なぁ…」から「お疲れ」に変わります。
子育て本によく出てくる手垢のついたテクニックですが、効果は本物です。

教え方を学ぶと、不思議と怒らなくなる|うちが手に取った教材

怒りの根っこは「教え方が分からない」モヤモヤ

これは意外だったのですが、自分が指導法を勉強してから、感情的に怒鳴る回数が一気に減りました。
理由はシンプルで、「言葉で論理的に伝えられる」ようになるから。怒りの根っこには「教えたいけど教え方が分からない」というモヤモヤがあって、そこが解消されると、自然と冷静になれるんですよね。

うちが手に取ったのは、初芝清さん監修の教材

私の場合、たまたま見つけたのが元プロの初芝清さんが監修している「野球ノック上達革命」という教材でした。
お父さんコーチが直面しがちな「キャッチャーフライが上がらない」「外野フライの距離感が掴めない」みたいな具体的な悩みに、一つひとつ答える構成で、見終わった頃には「ノックが少し怖くなくなる」感覚がありました。

⚾ 野球ノック上達革命

元ロッテ・初芝清氏(ミスターロッテ)監修

お父さんコーチが「教えられない」を解消する体系メソッド。
DVD2枚組/オンライン版あり・月々2,475円×12回の分割対応。

公式サイトで詳細を見る →

もっと手頃に始めたいなら、こちらも

もう少し気軽に始めたい方には、強豪クラブチームの監督さんが書いた「キッズベースボールドリームナビ」もあります。180ページのテキスト+画像解説で5,000円前後と、書籍1冊くらいの感覚です。
「とりあえず指導の入り口を整理したい」というお父さんコーチに合います。

📕 キッズベースボールドリームナビ(指導者向け)

現役少年野球監督・正しい指導法と練習メニュー

テキスト180ページ+画像解説62ページ・5,000円前後。
練習メニューを体系化、入り口を整えたい方向け。

教材の詳細を見る →

正直、教材が合う人と合わない人がいると思う

こういう親には、たぶん刺さる

  • 野球未経験 or 自分の現役時代から長くブランクがある
  • YouTubeを見ても断片的で、頭の中で繋がらない
  • 本格的にお父さんコーチを引き受けることになった
  • 感情で怒る前に、論理的な伝え方を持ちたい

こういう親には、たぶん不要

  • すでに体系的な指導経験がある(経験者・元選手)
  • 子どもが低学年で、いまは技術より「楽しさ」優先
  • 無料のYouTubeや図書館の指導書で十分まわせている

教材以外の選択肢もある

  • 地元の野球教室・ノッククリニックに親子で参加してみる
  • プロ監修系のYouTubeチャンネルを「再生リスト順」で通しで観る
  • 図書館で指導書を3〜5冊まとめ借りして、視点を増やす

コーチや監督の怒鳴り指導に悩んでいる方へ

「自分は怒鳴っていないけれど、コーチがいつも怒鳴っていて子どもがつらそう」というケースもあります。
そちらの悩みは別の記事でまとめているので、よかったらどうぞ。

最後に|怒鳴ってしまう自分を、責めなくていい

大事な試合で子どものエラーに怒鳴ってしまうのは、たぶん野球少年の親なら一度は通る道です。
ただ、その怒鳴り声は確実に子どものプレーから「思い切り」を奪っていきます。

大切なのは「自分を責めすぎない」こと。そして、怒鳴ってしまう原因の根っこに「自分の中の不安」があると気づくこと。その不安を、少しずつ「知識」と「習慣」で埋めていけば、来週の試合からきっと変わります。

試合中は黙って観る。帰り道は「良かったところ」だけ聞く。教え方を学んで、自分に余裕を作る。
今日怒鳴ってしまったとしても、明日からまたやり直せます。親子で野球を一緒に楽しめる時間って、想像しているよりずっと短いものですから。

※当サイトの個人的見解です。子育てや指導の判断は、お子さまの性格・状況・チーム環境によって異なります。感情のコントロールがどうしても難しい状態が続くようなら、スクールカウンセラーや専門家への相談も選択肢の一つとして考えてみてください。