こんにちは!軟式野球LABです。息子が小4から小6まで所属していたチームでコーチをやっていたお父さんです。

公式戦の最終回。1点ビハインドの2アウト2塁。
セカンドへのゴロを息子がトンネルし、走者がホームに帰ってきた瞬間、ベンチの空気が凍りつきました。
そのまま試合終了。息子はグラウンドの真ん中で、しばらく動けませんでした。

あの夜、布団のなかで息子は声を殺して泣いていました。「自分のせいで負けた」と。
私もコーチをやっていた3年で、こうした夜を何度か経験しました。技術以前に、まずは目の前の息子をどう受け止めるか——そこが本当に難しいんですよね。

親の疑問

親の疑問
公式戦のタイムリーエラーで負けて、息子が翌日も塞ぎ込んでます…
軟式野球LAB

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うちもまったく同じでした。親が「やってあげること」と「やらないこと」を分けるだけで、立ち直りの速さが全然違います。

この記事では、公式戦の痛恨エラーで引きずる息子に、うちが3週間かけてやった「親のサポート」を、コーチ経験のある父親目線でお伝えします。

あの公式戦の最終回、息子のエラーで負けた

2アウト2塁、セカンドゴロをトンネル

大事な場面でのエラーは、本人が一番分かっています。

息子が小5の秋、地区予選の決勝でした。1点ビハインドの最終回、2アウト2塁。
セカンドへの平凡なゴロが、息子の足の間を抜けていきました。走者がホームに帰ってきた瞬間、ベンチもスタンドも、誰一人声を出せませんでした。
試合終了の挨拶のあと、息子はホームベースの近くでしばらく動けないでいました。

帰り道、車のなかは沈黙だけ

家までの30分、息子は窓の外をずっと見ていました。
こちらも何を話していいか分からず、信号で止まるたびに「言葉を選びすぎて何も言えない」状態が続きました。
たぶん多くの親が、こういう車内の沈黙を経験していると思います。

「自分のせいで負けた」が頭から離れない

家に着いてからも、息子はずっと俯いたまま。お風呂に入っている間も声がしませんでした。
あとで聞いた話ですが、息子の頭の中では「自分が捕っていれば」「あの瞬間に戻れたら」が何百回も再生されていたそうです。
ファーストピッチの記事でも、大人の失敗対応次第でその後の成長が変わると指摘されていて、本当にここの数日が分かれ目になります。

試合の夜、布団のなかで泣いていた息子

声を殺した嗚咽が、廊下越しに聞こえた

夜、私が廊下を通った時、息子の部屋から声を殺した嗚咽が聞こえました。
ノックして入ると、布団のなかで体を丸めて泣いていました。
「ごめん」「みんなに合わせる顔がない」と、絞り出すような声で。

その時、私が言った言葉と言わなかった言葉

あの時、私が言ったのは一言だけでした。「悔しいな」と。
そのあと、しばらく息子の隣に座っているだけでした。アドバイスや励ましは、その夜は一切しませんでした。
振り返っても、これは正解だったと思います。あの瞬間に「次はちゃんとやれ」「練習が足りないからだ」なんて言っていたら、たぶん息子の心は完全に閉じていました。

あの夜、絶対に言ってはいけないと思った言葉

  • 「次はちゃんとやれよ」(追い打ちにしかならない)
  • 「練習が足りないからだ」(努力を否定された気がする)
  • 「お前のせいで負けたんだから」(言わなくても本人は分かっている)
  • 「みんなに迷惑かけたな」(罪悪感を上塗り)

「直近の数日」がその後の野球人生を分ける

輝っかけの記事でも、エラーの蓄積は苦手意識やイップスの原因になると書かれています。
たった1回のエラーが、その後の数年の守備を変えてしまう——だからこそ、直後の親の対応が本当に大事なんですよね。

引きずる息子に親がやってあげたい3つのこと

1. 「悔しさ」を共有する。励まさない、慰めない

エラー直後の子どもに必要なのは、励ましではなく「同じ気持ちでいてくれる人」です。

「ドンマイ」「次があるよ」と励ますのは、もう少しあとでいいんです。
直後は「悔しいよな」「あの場面はキツかったな」と、同じ感情を共有するだけで十分。
親が一緒に悔しがってくれた、というだけで子どもは立ち直る土台ができます。

2. 翌日の練習に「行くか行かないか」を本人に決めさせる

うちは翌日が練習日でしたが、私から「行く?休む?」を聞きました。
息子は「行く」と答え、いつも通り出かけていきました。
ここで親が「行きなさい」と決めてしまうと、子どもは「逃げ場がない」と感じてしまう。「行かなくてもいい」という選択肢を渡すだけで、本人の気持ちが少し楽になります。

3. 「同じ場面が来たら、どうしたい?」を一緒に考える時間を作る

3日後くらいに、息子から「あの場面の話をしたい」と言ってきました。
そのタイミングで、責めるのではなく「次に同じ場面が来たら、どう動きたい?」を一緒に考えました。
過去ではなく未来を一緒に見ると、エラーは「失敗」ではなく「気づきの材料」に変わります。

3週間でやった親のサポート、ざっくり時系列

タイミング 親がやったこと
当日の夜 「悔しいな」と一言だけ。あとは隣にいる
翌日 「練習行く?休む?」を聞いて本人に決めさせる
3日後 「次同じ場面が来たら?」を一緒に考える
1週間後 守備練習を「楽しい遊び」に戻す(壁当てなど)
2〜3週間後 体系的な守備練習を再開、自信を取り戻す

「次のエラー」を減らすために、うちが手に取った教材

立ち直りのあとは「同じエラーを繰り返さない」が大事

メンタルが落ち着いてきた2〜3週間後、うちが取り組んだのは「もう一度、守備の基礎を整理し直す」ことでした。
というのも、エラーの直接的な原因が「ハンドリングの基本姿勢が曖昧だった」と分かってきたからです。本人も「どこから直していいか分からない」と言っていて、独学だと迷う場面が多かったんですよね。

うちが手に取ったのは、元プロコーチ監修の教材

その時に手に取ったのが、元西武・楽天で内野守備コーチを務めた清家政和さん監修の「内野守備・上達革命」でした。
「打率10割は無理だけど、守備は10割可能」というシンプルなコンセプトで、捕球姿勢・グラブの使い方・送球コントロール・ポジショニングまで、順序立てて整理されています。
息子と一緒に1本通して見てから、改めて練習に組み込んだら「なぜあの場面でエラーしたか」がはっきり言語化できるようになりました。

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元西武・楽天 内野守備コーチ/清家政和 監修

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もう少し手頃に始めたいなら、こちらも

「いきなり29,700円は重い…」という方には、強豪クラブチームの監督さんが書いた「キッズベースボールドリームナビ」もあります。180ページのテキスト+画像解説で5,000円前後。
親が指導の入り口を整理するための教材として、まずはここから入るのも選択肢です。

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こういう親子には、たぶん刺さる

  • 痛恨のエラーから立ち直り、同じミスを繰り返したくない
  • YouTubeを見ても断片的で、順序立てて学びたい
  • 親が野球未経験で、指導の入り口が分からない
  • レギュラー定着・上のチームへの移籍を見据えている

こういう親子には、たぶん不要

  • 子どもがまだ低学年で、いまは「楽しさ」優先の段階
  • すでにチームに元選手の指導者がいて十分指導が受けられる
  • 無料コンテンツで段階的に学べていると感じる

教材以外の選択肢もある

  • 地元の野球教室・守備クリニックに親子で参加してみる
  • プロ監修系のYouTubeチャンネルを「再生リスト順」で通しで観る
  • 図書館で守備指導書を3冊くらい借りて視点を増やす

1週間以上引きずる時は、無理しない

3つのサポートをやっても、1週間以上「練習に行きたくない」「夜にうなされる」といった状態が続く場合は、トラウマ反応の可能性もあります。
無理に「気持ちを切り替えなさい」と押し付けず、スクールカウンセラーやスポーツメンタルコーチなど専門家への相談も選択肢に入れてあげてください。
野球の試合は何百回もありますが、子どもの心の健康はそれ以上に大切です。

関連記事|エラーした時の声かけや、親が怒鳴ってしまう問題

最後に|エラーは、その子を強くする経験になる

公式戦の最終回での痛恨のエラーは、息子にとって一生忘れられない経験になります。
ただ、そのあとに親がどう寄り添ったかで、その経験が「トラウマ」になるか「成長の糧」になるかが決まります。

励まさない、慰めない、ただ「悔しい」を共有する。
翌日の選択肢は本人に渡す。3日後に「次どうしたい?」を一緒に考える。
そして落ち着いてから、技術の整理に取り組む。
この4つを焦らず順番にやれば、息子の野球はまた前を向きます。

うちの息子は、あの公式戦から3ヶ月後の練習試合で、同じ場面を捕って勝ちました。試合後の笑顔は、たぶん一生忘れません。
お子さんの今は本当につらいタイミングだと思いますが、必ず乗り越えられます。

※当サイトの個人的見解です。子どものメンタル状態は性格・状況・環境によって異なります。強い落ち込みや不眠などが1週間以上続くようなら、医療機関や専門家への相談も選択肢の一つとして検討してください。