こんにちは!軟式野球LABです。息子が小4から小6まで所属していたチームでコーチをやっていたお父さんです。

試合中、息子がエラーした瞬間。
ベンチから「ドンマイ!」と声が飛ぶ。親も応援席で「気にするな!」と言う。
それでも、子どもの肩は下がったまま——。

たぶん多くのお父さん・お母さんが「ドンマイだけじゃ足りない気がする」と感じていると思います。私自身、コーチをやっていた3年間で、声かけの引き出しの少なさに何度も悩みました。
この記事では、うちが帰り道で実際に変えていった「魔法の言葉」を、できるだけ等身大の言葉でまとめます。

親の疑問

親の疑問
息子がエラーした時、「ドンマイ」以外に何て言ってあげたら…?
軟式野球LAB

軟式野球LAB
うちもずっと迷ってました。声かけは「順番」さえ守れば、たった3ステップで子どもの表情が変わります。

この記事では、エラーした子どもへの声かけを「ドンマイ」止まりで終わらせない3ステップと、うちが帰り道に変えた魔法の言葉ベスト5を、コーチ経験のある父親目線でお伝えします。

「ドンマイ」だけだと、なぜ薄いのか

「ドンマイ」は便利すぎて、何も伝わらない

「ドンマイ」はチームの定番ですが、本人の感情に届く言葉ではありません。

ベンチから「ドンマイ!」「次がある!」と聞こえても、エラーした本人の心はあまり動かないんですよね。
うちの息子も、試合後に「ドンマイって言われても、悔しさは消えないんだよ」とポロッと言っていました。
便利すぎる言葉は、便利な分だけ「言った気になって、伝わらない」リスクがあります。

子どもが本当に欲しいのは「分かってくれる人」

エラー直後の子どもの頭の中は、悔しさ・恥ずかしさ・申し訳なさが渦巻いています。
そこで欲しいのは「励まし」より先に「同じ気持ちでいてくれる人」。
kukkapapaの記事でも「まずは共感、そのあと承認、最後に未来志向」という3段階の声かけが紹介されていて、これは本当にその通りだなと感じます。

励ましの順番を間違えると、子どもは黙る

順番が逆だと、せっかくの言葉も逆効果になります。
たとえばエラー直後に「次は集中しろよ」と言ってしまうと、本人は「分かってくれない」と感じて口を閉ざしてしまう。
順番が大事、というのが一番のポイントです。

エラー直後に効く、声かけの3ステップ

ステップ1:まず「悔しいな」と共感する

エラー直後の最初の一言は、絶対に「共感」から入ります。

「悔しいな」「あの場面はキツかったな」と、子どもと同じ感情を共有するだけ。
ここでアドバイスや励ましを入れると、台無しになります。最初の30秒は、ただ隣にいて「悔しいよな」だけ。これで子どもの肩の力が少し抜けます。

ステップ2:努力やプロセスを認める

共感のあとに来るのが「承認」。
「最後まで諦めずに追っていたな」「準備は十分だったよな」など、結果ではなく過程を見ていたことを伝えます。
ここで子どもは「自分のことをちゃんと見てくれている」と感じて、初めて前を向く準備ができます。

ステップ3:未来に目を向ける

最後にようやく「次にどうしたい?」と未来の話に移ります。
ここでも親が答えを言わない。「同じ場面が来たら、どう動きたい?」と問いかけるだけにすると、子どもが自分で答えを探し始めます。
過去ではなく未来を一緒に見ると、エラーは「失敗」から「次への材料」に変わるんです。

声かけ3ステップの「順番」と「言葉例」

ステップ 狙い 言葉例
1. 共感 感情を受け止める 「悔しいな」「キツかったな」
2. 承認 努力・過程を見ていたと伝える 「最後まで追ってたな」「準備よかったよ」
3. 未来 次の一歩を一緒に考える 「次同じ場面来たら、どう動きたい?」

うちが帰り道で変えた、魔法の言葉ベスト5

1. 「悔しいな」

もう、これに尽きます。最初に何を言うか迷ったら、これだけ。
親が一緒に悔しがってくれる、という事実だけで、子どもの心の重さは半分くらいに減ります。

2. 「ちゃんと見てたよ」

「お前のプレー、ちゃんと見てたよ」。
これも強い言葉です。子どもは「結果が悪いと親に見られたくない」と思うものですが、「結果に関係なく、お前のことを見ていた」というメッセージは何より安心になります。

3. 「お疲れ。今日は何食べたい?」

意外かもしれませんが、これがけっこう効きます。
「お疲れ」と労って、すぐに「今日何食べたい?」と日常に話題を切り替える。野球のことは一旦横に置いて、日常生活に戻してあげる。これだけで車内の空気がガラッと変わります。

4. 「次の練習、何やる?」

少し時間が経って、本人が話せる状態になってから。
「次の練習で、どこをやり直したい?」と聞くと、子どもは自分で答えを探し始めます。親が答えを与えるのではなく、本人が見つける——ここが大事なポイントです。

5. 「あの場面、もう一度来てほしい?」

これは数日経ってから、心が落ち着いた頃に使う言葉。
「もう一度同じ場面が来たら、どう動きたい?」と聞くと、子どもは「次は絶対に捕る」と前を向き始めます。
過去を悔やむのではなく、未来を準備するモードに切り替わる魔法の質問です。

思わず言ってしまうNGフレーズ集

「次はちゃんとやれよ」

言いたくなりますが、本人は一番分かっています。追い打ちにしかならない。

「練習が足りないからだ」

努力を否定された気持ちになり、子どもの心が一気に冷えます。

「お前のせいで負けた」

これは絶対NG。一生残る言葉になります。

「他の子はできてるのに」

比較は子どもを追い詰めます。本人はチームメイトと自分を比べる必要がない。

NGフレーズ vs 言い換え提案

NGフレーズ こう言い換える
次はちゃんとやれよ 次同じ場面来たら、どう動きたい?
練習が足りないからだ 次の練習、何からやり直したい?
お前のせいで負けた お前一人のせいじゃない、悔しいな
他の子はできてるのに お前のいいところ、ちゃんと見てるよ

「言葉で論理的に伝える力」を親が身につける教材

声かけの引き出しが少ないのは、知識が足りないから

ここまで色々書いてきましたが、正直、声かけがうまくいかない一番の原因って「親の引き出しが少ない」ことだと思うんです。
野球の知識が体系的に頭に入っていれば、「あの場面はこう動けばよかった」「次はこの練習をしよう」と具体的に話せる。
逆に知識が薄いと「次は頑張れ」みたいな抽象的な言葉しか出てこなくなります。

うちが手に取ったのは、初芝清さん監修の指導者向け教材

私の場合、たまたま見つけたのが元プロの初芝清さんが監修している「野球ノック上達革命」という教材でした。
ノック・守備指導に特化していて、お父さんコーチが「キャッチャーフライが上がらない」「外野フライの距離感が掴めない」みたいな具体的な悩みに、一つひとつ答える構成です。
これを観てから、息子への声かけが「ドンマイ」から「あの場面、グラブの角度がもう少し横向きだと取れたな」みたいに具体化したのを覚えています。

⚾ 野球ノック上達革命

元ロッテ・初芝清氏(ミスターロッテ)監修

お父さんコーチが「教えられない」を解消する体系メソッド。
DVD2枚組/オンライン版あり・月々2,475円×12回の分割対応。

公式サイトで詳細を見る →

もっと手頃に始めたいなら、こちらも

「いきなり3万円近い教材は重い…」という方には、強豪クラブチームの監督さんが書いた「キッズベースボールドリームナビ」もあります。180ページのテキスト+画像解説で5,000円前後。
親が指導の入り口を整理するための教材として、書籍1冊くらいの感覚で始められます。

📕 キッズベースボールドリームナビ(指導者向け)

現役少年野球監督・正しい指導法と練習メニュー

テキスト180ページ+画像解説62ページ・5,000円前後。
練習メニューを体系化、入り口を整えたい方向け。

教材の詳細を見る →

こういう親には、たぶん刺さる

  • 声かけが「ドンマイ」止まりで、自分でも物足りなさを感じる
  • 野球未経験 or ブランクがあり、技術の言語化に困っている
  • 本格的にお父さんコーチを引き受けることになった
  • 子どもに「なるほど」と思える話をしてあげたい

こういう親には、たぶん不要

  • すでに体系的な指導経験がある(経験者・元選手)
  • 子どもがまだ低学年で、いまは技術より「楽しさ」優先
  • 無料のYouTubeや図書館の指導書で十分まわせている

教材以外の選択肢

  • 地元の野球教室に親子で参加して、指導者の声かけを観察する
  • プロ監修系のYouTubeチャンネルを「再生リスト順」で通しで観る
  • 図書館でメンタルトレーニング系の指導書をまとめ借りする

何を言っても響かない時は、無理しない

3ステップを試しても、子どもが何日も口を閉ざしたまま、練習に行きたがらない——という場合は、メンタルが本当に深く落ちているサインかもしれません。
無理に話しかけ続けず、子どもの「ひとりにしてほしい」を尊重する勇気も大事です。それでも改善しない場合は、スクールカウンセラーや専門家への相談も選択肢に入れてください。

関連記事|エラーで引きずる時、親が怒鳴ってしまう時

最後に|「ドンマイ」を超える声かけは、親の練習が必要

エラーした子どもへの声かけは、たぶん野球少年の親が一番悩む場面です。
ただ、「共感→承認→未来」の順番さえ守れば、子どもの表情は必ず変わります。

「悔しいな」「ちゃんと見てたよ」「次同じ場面来たら、どう動きたい?」——この3つを意識するだけで、来週の試合からきっと違います。
そして、声かけの引き出しを増やすには、親自身が野球の知識を体系的に整理しておくのが一番の近道。

子どもが野球を続ける時間って、想像しているよりずっと短いものです。だからこそ、ひとつひとつのエラーを「親子の対話のきっかけ」に変えていけたらいいですよね。

※当サイトの個人的見解です。子どもの性格・状況・チーム環境によって最適な声かけは変わります。長期間にわたる落ち込み・不眠などが見られる場合は、スクールカウンセラーや専門家への相談を検討してください。